9月15日に神戸文化ホールの大ホールで行われた六甲フィルハーモニー管弦楽団の第48回定期演奏会にロシア人の友人ピアニストがソリストとして出演するので、聴きに行ってきました。

プログラムは

  • ムソルグスキー: 歌劇「ホヴァンシチナ」より前奏曲「モスクワ川の夜明け」
  • ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30
  • ショスタコーヴィチ: 交響曲第12番ニ短調「1917年」

指揮者はヴャチェスラフ・プラソロフさん、ソリストはデニス・チェファーノフさん。

ロシア人コンビによるオールロシアンプログラムです。

アンコールもチャイコフスキーの「四季」より6月、ラフマニノフのボカリースなど、ロシアものばかり。

重厚なサウンドでとても聴きごたえのあるコンサートでした。

1000人を超える聴衆も大盛り上がり。

ピアノ協奏曲(ピアノコンチェルト)の演奏を生で聴くと、有名なピアニストでもピアノの音がオーケストラの音にかき消されて聴こえて来ないことが多いのですが、ロシア人のピアノの音色はオケに埋もれず、客席まできれいに響いてきます。

これはオケを力でねじ伏せるような爆音を出しているというのではなく、ロシアンピアニズムの「音の響きで音楽を奏でる」という奏法によるものです。

ロシア人ピアニストの演奏を聴くと、いつも「響きの大切さ」を痛感します。

ただミスなく弾くというのが上手な演奏ではないのです。音色の変化、音の響きに乏しい演奏は、ミスがなくても退屈な演奏になってしまい、子供のコンクールでもそのような演奏は評価されません。

ミスがあっても、心のこもった音楽的な演奏の方が大事なのです。

私は普段から、小さな子供でも音を響かして音楽に表情をつけて弾けるよう、趣味で習われている人にも美しい響きで奏でることの素晴らしさを知っていただきたいと思い、世界で主流のロシア奏法によるレッスンをしています。


さて、終演後は楽屋へ。

ピアニストのデニスは、私がモスクワ音楽院に留学していた時からの20年来の友人で、現在はモスクワ音楽院の准教授。くらしき作陽大学のモスクワ音楽院特別コースでも教えています。

とても陽気で、人懐っこくて親切なデニス。留学中、困った時には何度も何度も助けてくれました。

2年ぶりに再会。(前回会った時のブログは⇒こちら。)日本で会ったのは初めてです。

指揮者のプラソロフさんにも紹介してくれました。

関係者の方のご厚意で、招待券を多めにいただきましたので、「演奏会に行きたい!」と希望された生徒さんや保護者の方々にチケットをお渡ししましたが、みんな「すごく良かった!」「また行きたい!」と喜んで下さいました。

関係者の方々にお礼申し上げます。